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異様なシステムの蠕動と記者会見 [随思庵-徒然思いを語る草庵-]

とにもかくにも、奇妙なことが起きている。

年の瀬、その奇妙さを強烈に感じたのは、郵政3社の社長の辞任会見だった。鈴木前総務事務次官から、同じく鈴木前上級副社長への情報漏洩が問われているさなか、郵政の社長は「調査はしない」と言い切ったのだ。そしてその理由が、「あちらは次官が辞任して、こちらは上級副社長が辞任するので、イーブンだから」すなわち、相討ちだからお咎めなし、というのである。

この世界には、郵政という総務省というステークホルダーしかいないのだろうか。税金が使われている、と声高に主張するつもりもないし、すべてを国民に明らかにすべきだというつもりもないが、郵政という事業には支払いをして参加しているわけである。つまらないことでお金が浪費されているのであれば、所定の郵便料金を払っている方がバカバカしくなってしまう。

同様のことは多くある。年明け、通常国会に出てきた不祥事の疑いを向けられている議員たちは、支持者や党、支援してくれる有力議員には詫びのコメントをだしたが、国民にはなかった。政治は、自分の支持者たちだけのものなのだろう。去年の関西電力の高浜原発をめぐる3億円あまりのやりとりを聞けば、それが犯罪でなかったとしても、そんな金が動いているのなら電気料金を下げてくれればよかったのだ。

馬鹿馬鹿しいことばかりが相次いでいく。そしてその質問が、なぜ記者会見でも、紙面でも、画面でも飛び交わないのか、という奇天烈さも積もり積もってゆく。
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