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ズレータの不調深刻。 [Baseballdiary]

こどもの日。連休としてはこれが最後の休みである。最近調子の悪い我らの我らのソフトバンクホークスを応援に、所沢まで行った。

西武球場は実に14年ぶりである。1992年、野村監督が率いるヤクルトスワローズが初めてセ・リーグを制し、当時常勝軍団だった西武に挑んだ日本シリーズ以来である。もちろんその頃には名前も今と違うし、屋根もついていなかった。

僕らの世代にとって、憎たらしいほど強かった常勝西武の記憶は、日本シリーズ最終戦が終わった後、西武球場のグラウンドに長い長い影が落ちた夕景と分かちがたく結びついている。それから見れば隔世の感あり。インボイス、ねえ。

 

西武線で池袋からとことこと球場へ向かう。駅を降りた入り口には、幸運にも、WBCの優勝トロフィーが展示してあった。

真ん中の大きいのが日本代表チームの優勝トロフィー。右隣の一回り小さいのが、MVPである松坂投手がもらったものだそうだ。

試合は、西武・松坂とソフトバンク・斉藤のエース対決。斉藤は絶好調。初回にボテボテの内野安打を許すもそれ以外はヒットを許さない。一方の松坂は制球が定まらず四球も多く崩れそうになるが、現在のソフトバンク打線は明らかに低調でどうしても点が入らない。1対0とリードした6回、四球で出た二人のランナーを背負って斉藤が和田に左中間を破られ、逆転。そこからどんどん点が入った。リリーフ陣も打ち込まれ、8回には和田に2ランを浴びて7対1。

もはや万事休した9回表、ダイエー時代は「閉店間際」として有名だった最終回の打線爆発を目にする。制球の定まらない正津を攻めて無死満塁、代わった三井からもタイムリーを連発し7対4と3点差に迫りなお一死満塁。一発出れば逆転で打者ズレータというところで、楽勝のはずだった西武ベンチもたまらずクローザーの小野寺を送り出す。小野寺から暴投で1点をもらって7対5まで行ったが、最後は初出場になる江川が三振に倒れゲームセット。ホークスは連敗。

何しろ点が取れない。福岡でのロッテ3連戦も、1点、1点、1点。今日も8回まで1点だった。打線の不調の要因はいろいろあるが、ひとつは、7~9番の下位打線のあまりの弱さと、復調しないズレータの打棒である。

怪我上がりの川崎の調子が今ひとつ上がらないのは仕方がないとしても、1番から4番までは満足とは言えないがそこそこの仕事をしてる。だが、謹慎処分から戻ってきたズレータがまったくボールと合っていない。そのために、チャンスで4番松中に回ってきても勝負してもらえない。今日も初回、1死1・3塁で松中は四球、その後ズレータ、芝原が倒れて無得点。9回も7対4と3点差に迫り、1死1・2塁で松中、ホームランが出れば同点という状況で歩かされた。逆転のランナーになってもいいので、ズレータ以降の打者と勝負したほうが得策である、という西武ベンチの判断で、これはすべて当たった。

4回のソロホームランも、見せ球である高めのボール球を松中が強引にかぶせて引っぱたき、ラインドライブのかかったライナーでライトスタンドまで持って行ったものだ。その技術はすばらしかったが、勝負してもらっていないことには変わりない。

打線がこんな調子のため、投手陣も踏ん張らざるを得ない。逆転された6回の四球二つも、やや判定が厳しかったとはいえ、1対0でリードしていて1点もやらない、という強気の勝負をせざるをえない状況にピッチャーが追い込まれていた。エース対決なので剣が峰がいくつもあるのだが、斉藤の方は打線の援護が期待できないだけに剣が峰の切っ先で戦っているようなもので、一度崩れると歯止めが効かなかった。

とりあえず、ズレータの復調を待つよりほか手はなさそうである。期待は昨年のドラフト1位で今日初出場の江川。5打数2安打と気を吐いたが、なにより、スイングが今の打線の中ではいちばんいい。凡打もボールが前に飛ぶ。2安打は野手の間をきっちり抜いたし、2打席目はあわやライトフェンス直撃という打球をライト貝塚に阻まれた惜しい当たりだった。

振るわない打線に王監督が打った手のひとつだが、明日・明後日で打てる手は打っておかなければ、交流戦という難しい時期に修正を迫られることになる。幸い、今日の最終回は明日につながる。寺原がどこまでのピッチングをしてくれるか。

今シーズン、このユニフォームが無駄にならないように祈るばかり。


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