またも臥せる [道心庵-迷いに導を探す草庵-]
ついに、急性胃炎と診断された。胃の中が酷いらしい。胃カメラで覗いても自分では何ともわからないが、医者が診るとそうのようだ。
胃カメラを見てもわからないが、身体の反応はわかる。思い返せば去年の11月にひどい風邪を引いて、12月にそれを悪化させ、年末は多少恢復したもののそのまま新年の多忙な状態につっこんでしまったので、身体を休める暇がなかった、ということなんだろう。そんなに絶望的な体調でもないのだが、俯せになっていると死ぬことを思う。仰向けの時はそう思わないのに、である。実に、身体と精神は不思議なつながりをもっているものだ。
死を想うといろんなことを考える。父の体調がよくないこともある。そういえば母が死んだときも意外とことんと逝ってしまった。大阪の叔父は末期の膵臓ガンと診断されたのだが、病院で暴れて今は自宅に帰っているらしい。常識の通用しない人らしい最期をそれなりに迎えるのは彼の権利だ。岸和田のだんじりまでは持ちそうもないらしい。肚の据わった人だから、死ぬ前には逢いに行かねばならぬ。本人もともかく、遺される者のことも大変だ。このあたりは自分の方が先達だ。
生まれたからにはいずれ死ぬ身である。弘法大師がその昔喝破したとおりなので別に恐れるほどのこともなし、と思ってはいるが、どうなんだろう。直前まできっちり突っ走れるかどうか。
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